メインメニュー
アクセスカウンタ
今日 : 5555
昨日 : 109109109
総計 : 685784685784685784685784685784685784
平均 : 180180180
SmartSection is developed by The SmartFactory (http://www.smartfactory.ca), a division of INBOX Solutions (http://inboxinternational.com)
活動報告書 > 全体 > 2015年 展 望 と 事 業 計 画
2015年 展 望 と 事 業 計 画
投稿者: Kyogaku 掲載日: 2015-7-31 (1507 回閲覧)
平成27年5月18日

 天台宗総合研究センター
理事長 木ノ下寂俊殿

                       センター長
                          齊 藤 圓 眞

 激動する現代社会にあって、センターがどのように宗門の付託に応えるべきかを目標に、基本的理念に基づき、センターに関わる企画委員・研究員は、具体的方策に取り組みながら、鋭意、研究と努力を重ねております。
 ここに、前回の報告(平成26年5月29日)以後のセンターの歩みを踏まえ、平成26年度(平成26年4月〜27年3月)の動きと今後の展望を記すると共に審査会の審査報告を付して報告に代えます。



機ゥ札鵐拭爾硫餤諜録
 *センターの会議記録は次のとおり(各研究班会議を除く)

  平成26年5月29日   センター総合企画会議
1.平成25年度事業報告
2.平成26年度事業計画
3. その他

平成26年6月5日   センター理事会
1.平成25年度事業報告
2.平成25年度センター特別会計歳入歳出決算
3.同上剰余金の処理につき承認を求める件
4.平成25年度末センター資金積立金現在高報告
5.研究センター主任・研究員の人選報告について
6.研究テーマに対する各研究班の平成25年度研究報告
7. その他

  平成26年6月17日   センター主任会議
1.平成26年度各研究班事業計画について
2.大法会事業について
3. その他

  平成26年12月17日  センター総合企画会議
1.平成26年度中間報告について
2.平成27年度事業計画について
3.平成27年度予算案について
4.審査会の開催について
5.その他

  平成27年1月30日   センター理事会
1.平成27年度事業計画
2.平成27年度センター特別会計歳入歳出予算
3.研究テーマに対する各研究班の進捗状況報告4.その他

  平成27年3月16日   センター審査会
1.各班審査




供コ独匹慮Φ罎畔神27年度事業計画


○第1班(主任 多田孝文)

【基本方針】
『天台宗の「宗」として再確認』をテーマに総合仏教に根ざした「宗」であることを再確認する中で、日本仏教を形成する諸宗派と対比しつつ自らの独自性・存在感を明確にする。

1、平成26年度研究報告
平成26年4月18日午後2時より午後3時30分まで大正大学天台学研究室において1班班会議をおこなった。出席者は多田孝文、池田宗譲、木内堯大、神達知純の各班員である。
今年度は『新編 天台宗の教義(二)』の制作を計画した。同書は『新編 天台宗の教義(一)』の続編であり、日本天台の教義をその内容とする。
昨年度の時点で同書の目次を「第一章 法華円教概説」「第二章 台密」「第三章 円頓菩薩戒」「第四章 叡山浄土教」「第五章 神仏習合」としたが、4月の会議において目次案を見直した。その結果、たとえば「第一章 天台仏教の教えとめざす人間像」「第二章 円密一致への道」といったように、日本天台宗史ではなく、天台仏教のめざすところを率直に執筆するという方針が確認された。

2、平成27年度研究計画案
(1)『新編 天台宗の教義(二)』の制作作業を行う。
今年度は、来年が恵心僧都源信一千年御遠忌であることに関連して、恵心僧都の教学を検討課題とする。恵心僧都の仏教は法華円教、浄土教をはじめとして、日本天台のモデルケースの一つとして、恵心僧都の教学を検討課題として採り上げ、成果としてまとめていきたいと考える。


(2) 「教師研修制度」については連携して検討を進める。

○第2班(主任 勝野隆広)

1、平成26年度の事業報告
(1)班会議
(神26年4月30日於;大正大学 少子高齢化アンケートの今後の報告について                     自死問題冊子の原稿検討(8名)
∧神26年6月17日於;大正大学 アンケートの報告会の開催に関して                           自死問題冊子の校正(7名)
J神26年7月22日於;大正大学 中央布教師研修会での調査報告について
                 自死問題冊子の校正(5名)
な神26年9月8日 於;宗務庁 中央布教研修会での基調講演と分科会の運営                      について自死問題冊子最終校正(5名)
ナ神26年11月7日於;叡山学院 中央布教研修会での基調講演と分科会の運営                    の確認
κ神27年2月4日 於;大正大学 アンケートの最終報告のあり方をめぐって                       来年度のセンター2班の活動について(7名)
κ神27年3月23日於;大正大学 アンケートの報告書の扱いについて                    次年度の活動(エンディングノート作成)に関して(5名)

(2)事業報告1
昨年度、第二班で実施した宗内アンケート調査「少子高齢化と寺院運営に関するアンケート」は、地域別(都市部・都市近郊部・農村漁村部)にクロス集計を行い、各地域の特質と課題について簡潔にまたとめた中間報告としてとりまとめ、平成26年3月の宗報に掲載した。
 26年度もこのアンケート調査に関する研究を継続して実施した。アンケート調査の詳細な分析(檀家寺と信者寺)と、分析内容をより広く宗内各部署、各寺院に認識してもらうための方策を検討した。
 方策の一つとして、11月の天台学会と共同で開催される中央布教師研修会の場を借り、調査の報告と内容の検討を行うこととした。そのための分析資料作成を村上研究員が担当し、また当日の基調講演も行った。布教師と学人を交えての分科会では、二班研究員の司会進行のもと、各地区ごとの状況報告がなされた。
 また、宗内の周知に関しては、3月5日の全国所長会の際に時間を割いていただき、村上研究員より各地域各教区ごとの報告を行った。

(3)事業報告2
昨年度より取り組んでいる「自死問題」については、自死問題に関する対応の基本姿勢を示した小冊子を作製した。新保研究員によるたたき台をもとに、研究員の意見を含めた校正を重ねてきた。その成果として、『「聞くこと」と「つなぐこと」 −自死問題に直面した時の基本的な対応−』を刊行し、宗報に同封して宗内各寺院に配布した。

2、平成27年度事業計画
(1)少子高齢化と寺院運営に関する研究の継続
前述の通り、アンケート調査結果の速報値と簡単な分析を加えたものを3月の宗報に掲載した。またより詳細な地域ごとの分析も行い、中央布教研修会や所長会の際に使用した。そうしたデータ資料の公表をどのように行うことが、有効であるか、今後も検討していく。
また新たに、「地方消滅」に関するデータ(各市区町村ごとの人口推移)に、現在の天台宗寺院の分布状況を重ねる作業を実施する予定である。これによって人口変動に伴う地方の変化(消滅)予測に天台宗寺院がどの程度影響されるのかを検証し、天台宗寺院の将来像を検討する素材とする。
また、布教師会と協議を行い、昨年の延長線上で、秋の中央布教研修会の場を借りて、何らかのシンポジウム(他宗の動向を交える)実施も検討していく。

(2)天台宗として対社会に関わる課題に関して研究として、センター長より依頼があった天台宗版「エンディングノート」の作成に向けた研究を進める。
*大正大学大学院応用天台学特論(勝野担当講座)の授業を活用
 .┘鵐妊ングノートとは、どのようなものか?
市販されている一般的エンディングノートの内容の確認
仏教の立場(禅・浄土宗・寺院施本)からのエンディングノートの内容確認
 ▲┘鵐妊ングノートの是非論
E径羹〇院での実際の活用方法等を検討した上で、本年度中に素案を作成する。

            
○第3班(主任 霜村叡眞)
【研究会議の記録】
(ア)H26
4.24 班会議 円仁アプリ2次開発
6.12 班会議 円仁アプリ2次開発・大法会協賛案
6.13 合同会議 大法会協賛案の提案
7.25 班会議 大法会協賛案
(イ)H27
2.13 班会議 統括と事業計画
3.6 合同会議 宗内HP委員会代表との合同会議 にて、新公式HPへの提案

【担当】
 a プロジェクトC
天台宗並びに研究センター広報担当:センター・ホームページ管理運営とその拡充。

b 3班での提案
天台宗公式HPのリニューアル。
大遠忌向けスマートフォンアプリケーションの改良。
大遠忌向けのその他の企画提案。
宗門の災害対策(情報共有の分野)。
ネットでの情報発信・情報交換の提案。

【研究活動報告】
・プロジェクトC
庁内のHP委員会との意見交換を行う。

・大遠忌向けスマートフォンアプリケーションの改良。
「寺旅コンシェルジュ−慈覚大師円仁−」に、追加の寺院デー タ500余りを補充し、    スタンプラリーも公開。
5/12現在のダウンロード数は、iPhone版1、564件、Android版1、242件         計2、806件。

・大遠忌向けのその他の企画提案。
恵心僧都の企画を、大法会事務局に対し提案する。現状では、予算がとれず実行は    不透明。
・宗門の災害対策(情報共有の分野)。
新規意見書の提出はなし。

・ネットでの情報発信・情報交換の提案。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の活用。

【センターHPの運営と現況】
a現HPメンバー数 245名(平成27年5月11日現在、教区2件を含む)
b総アクセス数:526、613件(平成27年5月11日、午後5時現在)
c一日平均アクセス数:183件

【ダウンロード資料】
a総ダウンロード資料数:153件(平成27年5月11日現在)
内訳(教学:22件 学会関係:9 布教:82 法儀:12 寺院運営:7                  研究員提供資料:2 その他:19)

【平成27年度事業計画】
1)担当
a プロジェクトC
天台宗並びに研究センター広報担当:センター・ホームページ管理運営とその拡充。
b 3班独自の提案・検討事項
天台宗公式HPのリニューアル。
スマートフォンアプリ拡充・検証
宗門の災害対策の検討継続。
ネットでの情報発信・情報交換の提案。

2)3班からの提案・検討事項
a 天台宗公式HPのリニューアル
天台宗公式ホームページの現状での問題点を整理し、改良案を提示。H23年度中よ   り継続して検討。一応の検討を完了して、HP委員会との合同会議を開催し、伝達し    た。結果として新公式HPにある程度反映された。
以下過去の提案内容。これらの作業には、別途予算計上が必要となるものもあ       る。
・宗の「顔」が見えるようにする(天台宗の現在がわかるようにする)。→座主 行事を     中心に据える。
・見易くする使いやすくする。→現時点での案をまとめた。トップページの改良(天台宗    の理念を先頭に掲げる、タブを上手く使うなど)をはじめ全体の構造そのものを手直     し、合理化。浅い階層はシンプルに見通し良く、しかし前述の情報量は必要なだけ     増やす。見出しの整理などがなされた。
・情報の質を高め、量を増やす。→教学担当者の検討を経たものが原則。
・寺院検索を使いやすく(検索しやすく)改良・強化する。→Googleマップとの連動が     行われた。今後はデータの誤りを校正する必要がある。
・その他、難読文字へのふりがな・外国語版の作成・スマートフォンへの対応(小さな     画面で見やすくする専用ページの準備)などを提案。

b スマートフォンアプリケーションの検証
25年度にリリースできた「寺旅コンシェルジュ−慈覚大師円仁−」について、全ての機   能をスタートできた。
寺院データ約500を追加公開できた。
アプリダウンロードの追跡調査、今後の開発へのフィードバック。
昨年度における課題、ネット利用者の宗教的ニーズ調査も関連していることであり、    合わせて検討したい。

c宗門の災害対策の検討継続
すでに意見書は提出したが、継続してどのような提案ができるかを検討する。

dネットでの情報発信・情報交換の提案
宗内外の情報収集・発信の別方面の可能性を探るため、いわゆるSNS
(socialnetwork service、インターネット上にある種の社会的ネットワークを構築する  こと)利用の可能性を模索する。
Facebookサービス上で「天台宗総合研究センター」グループを作成、センター内での   情報共有・検討の実験中であり、更に利用を深める。センターグループは他の班にお   いても実用レベルで運用されている。


e 3班からの新しい提案を検討
以下、今後の検討例、実現可能性は未考慮のアイディア段階。
・著作権の切れた天台宗関連書籍及び貴重なデータの保存・整理・閲覧について
・天台宗を広報するための動画作成
・ビデオ会議の可能性を探る
・宗徒向けHP(ホームページ)の拡充
・QRコードの活用(海外の参拝者向け、母国語の参拝案内など)
・教師研修会への協力、受講の困難な方々への内容提供方法を検討
・宗勢調査や収集した情報の配信

3)付記
昨年度、大法会に対しより積極的に協力するために合同会議を開いて提案を試み     た が、すでに予算と計画は決定済みとのことで、提案の余地が無かった。
実現性よりも可能性に着目し、提案をしていくのがセンターの役割と考え、新しい提案   を考えていきたい。研究センター自体が便利屋になっては非効率なので、センター及   び3班のあり方を考えていくべきである。
情報発信は更新性・継続性が重要であり、そのための専門の担当者を必要とする。     各事項を検討するとき、必ず俎上に上っており、具体的には宗務庁内での専門職員   の配置と考えられる。


○第4班(主任 坂本廣博)

【平成26年度事業報告】
センター4班は、前年度に引き続き「教師研修会」の運営を担い、C群(天台宗の教理に関する科目)4会場及びB群(法儀の意義と内容に関する科目)1会場で教師研修会を開催した。また反省会を行い、講義の内容や受講生の理解度を検討した。
(教師研修会)
 C群第一会場・平成26年5月22日〜24日、於KMMビル(小倉)
        受講生29名
 C群第二会場・7月28日〜30日、於大正大学
        受講生113名
 C群第三会場・10月26日〜10月28日、於ホテルサンルート山形(山形)
        受講生57名
 B群会場  ・平成27年2月22日〜24日、於大正大学
        受講生98名
 C群第四会場・平成27年3月27日〜29日、於叡山学院
        受講生50名

(反省会・模擬講義等の会議)
 平成26年:6/10(火)、9/29(月)於大正大学

【平成27年度事業計画】
今年度も前年度に引き続き、4班が教師研修会の運営の中心となる予定である。また研修会の講師として新たな人材の推薦も行いたい。

(教師研修会)
  A群第一会場・平成27年5月26日(火)〜28日(木)                       於岡山コンベンションセンター(岡山)
  B群会場・7月29日(水)〜31日(金)、於大正大学
  A群第二会場・10月29日(木)〜31日(土)                             於エスパル福島ネクストホール(福島)
  C群会場  ・平成28年2月26日(金)〜28日(日)、於大正大学
  A群第三会場・平成28年3月27日(日)〜29日(火)、於叡山学院
  ※研修会終了後、反省会と情報交換のための会議を開催予定。

○各班混合
【プロジェクトチームE】(代表 吉澤健吉)
【平成26年度班会議の開催状況】
(1)平成26年年度は下記4回チーム会議を開催。「比叡のこころ」講座開催概要等を企画   立案。宗務庁の会議にはE研究員全員と教学部長、課長が出席した。
(神26年4月24日 於:宗務庁 出席 吉澤健吉、吉田実盛
本年度は「比叡山の行」をテーマとし、看経行、十二年籠山行、千日回峰行につい     て、行者を招いて話を聞くことで合意した。
∧神26年6月
聞き役の吉澤研究員が四季講堂輪番の高山良彦師と電話とメールで講座の進行     について打ち合せ
J神26年9月27日 於:最乗院 出席、高川、吉澤
高川慈照住職と聞き役の吉澤が当日のテーマ、進行について打ち合せ
な神27年1月 
聞き役の吉田研究員が上原行照大阿闍梨と進行について打ち合せ
  
【平成26年度の事業報告】
「比叡のこころ」講座を当初計画通り以下のテーマで年3回開催した。

‖茖群鵝嵌羆辰里海海蹇弭嶌続催 
○テーマ:「比叡山の行〜横川の看経行〜」
○開催趣旨
本年度は比叡山に昔から伝わる厳しい修行についてシリーズで開催。第一弾は横川の四季講堂( 元三大師堂) で朝から晩まで法華経をよむ看経行について、現在四季講堂輪番をつとめる盪確鰭Щ佞鮠靴い届辰鯤垢。

○日時:平成26年7月6日(日) 
 12時30分受付 13時30分開会 15時30分終了
○場所:佛教大学四条センター
○企画・主催:天台宗総合研究センター
○後援:京都新聞社
○当日の日程
13:30 開会(開会挨拶:吉田研究員)
 対 談 「比叡山の行〜看経行〜」
      ゲスト:比叡山戒光院住職 四季講堂輪番  盪確鰭Щ
      聞き手 研究センター研究員 吉澤健吉
15:30 終了
○広報
京都新聞社後援を冠したチラシ2000部ほど印刷。延暦寺、京都市内門跡寺院を中心に配布。また京都新聞、佛教大学四条センター、天台宗公式HP等で広報。
○参加費無料
○吉澤研究員がパワーポイント映像を使いながら受講生の立場に立って質問し、高山師が看経行、四季講堂での生活や行事、1日の日程、冬の厳しい寒さの中での行の工夫などをわかりやすく説明した。受講生は元三大師のおみくじなどについて高い関心を示していた。
○参加者:130人程度

第8回「比叡のこころ」講座開催
○テーマ:「比叡山の行〜浄土院の十二年籠山行〜」
○開催趣旨
 伝教大師最澄のご廟を守るため、浄土院に12年間籠り、大師が生きているかのごとく仕える十二年籠山行について、籠山比丘の高川慈照師を招いて話を聞く。

○平成26年9月28日(日)
 12時30分受付 13時30分開会 15時30分
○場所:佛教大学四条センター
○当日の日程
13:30  開 会(開会挨拶:吉田研究員)
対 談 「比叡山の行〜浄土院の十二年籠山行〜」
     ゲスト:比叡山最乗院住職 高川慈照師
聞き手 研究センター研究員 吉澤健吉
15:30 終了
○開催場所・後援・広報については前回と同様
○仏を感得する「好相行」に始まり、侍真僧として伝教大師の立てられた規則に則る十二年籠山行などの修行内容について、吉澤研究員の受講者目線での問いかけで始まり、高川師は、ご縁により僧侶を志した経緯や浄土院の歴史、十二年籠山の規則、「好相行」の成り立ちについて語った。また、スライドも交え浄土院周辺の解説がなされ、比叡山の中でも聖域である浄土院の雰囲気を感じてもらえる講演となった。
○参加者:130名程度
○参加費無料

B茖慌鵝嵌羆辰里海海蹇弭嶌続催
○テーマ:「比叡山の行〜千日回峰行〜」
○開催趣旨
千日回峰行は、伝教大師の菩薩僧養成の理念のもと、慈覚大師の直弟子、相応和尚により確立された行である。天台の草木国土悉皆成仏を実践する礼拝行で、7年間で千日を行じ、回峯七百日満行後には、断食断水不眠不臥で「堂入り」を行う。7年間で地球一周分を歩くといわれる千日回峯行について、北嶺大行満大阿闍梨の上原行照師を招いて話を聞く。

○日時:平成27年2月1日(日) 
 12時30分受付 13時30分開会 15時30分終了予定
○場所:佛教大学四条センター
○当日の日程
13:30  開 会(開会挨拶:吉澤研究員)
対談 ゲスト: 伊崎寺住職(北嶺大行満大阿闍梨) 上原行照師
聞き手: 研究センター研究員(叡山学院教授) 吉田実盛師
15:30 終了予定
○開催場所・後援・広報については前回と同様
○会場は、阿闍梨様を待ち受ける方で定員の200席は満席となり、当センターの吉澤健吉研究員の司会で始まった。対談では、聞き手役の吉田実盛研究員から、先ず僧侶を志した経緯についての質問が投げかけられ対談がはじまった。質問に対して上原師からは、僧侶となるまでを振り返り、師僧との関係など小僧生活について語った。回峯行については、12年籠山を含む回峯行や無動寺の輪番など23年以上に亘る比叡山内での生活や、回峯七百日満行後の断食断水不眠不臥での「堂入り」体験談を交えて語った。
またスライドや動画で無動寺谷周辺の解説、回峯行の行程、「京都大廻り」などについて述べられ、回峯行の雰囲気を感じてもらえ、上原阿闍梨様の人柄にも触れることができた講演となった。
講演終了後、上原阿闍梨様のお加持を受けたい人は会場の外に跪いて待つよう案内したところ、同センター入口まで長蛇の列ができ、受講生の信心の深さを示した。
○参加者:200名程度
○参加費無料


【平成26年度の反省点】
比叡山の行はこれまでたびたびNHK特集などで取り上げられたこともあるだけに一般聴衆の関心も高く、毎回130〜200人近い聴講生で会場は満員となる盛況ぶりだった。修行の山としての比叡山への人々の関心と期待は大きく、今後も積極的に発信していく必要があると思われる。
 平成27年度以降も参加者アンケートも参考にしながら、広く一般が求めるテーマを精査して講座を開催したい。講座をやりっぱなしで終わらせず、宗門の知的財産とするため、内容を収録し出版化して、広く宗門内外にアピールする必要があると思われる。


【平成27年度事業計画】
平成27年度は平成28年6月の 恵心僧都源信一千年御遠忌に向けて、年間テーマを「恵心僧都源信」とし、下記の3回の予定でシンポジウムを展開する。会場はいずれも佛教大学四条センター。
○第10回「比叡のこころ」講座 
       平成27年6月28日(日)
○第11回「比叡のこころ」講座 
       平成27年9月下旬か10月上旬の日曜日
○第12回「比叡のこころ」講座 
       平成28年2月7日(日)
第10回は「恵心僧都源信」をテーマに、瑞應院住職、山田能裕師と佛教大学元学長、福原隆善師の対談行う。第11回以降は音曲法要「六道講式」の実演や「六道図」の解説なども含めて企画していく所存である。


○出版物の刊行
 宗内だけでなく、一般読者にも広く読んでもらえることをめざし、B6版や新書型式で発刊を目指したい。掲載内容については、平成24年10月7日開催の第2回「葬儀のあり方と戒名」、平成25年6月30日開催の第4回「日本人の神と仏」、平成26年度開催の「比叡山の行」シリーズ(第7,8,9回)を選定し、第1回から第9回までの講座概要も記載し研究の集大成として発刊準備を進めている。



【プロジェクトチームG】(代表 大澤亮湛)
【平成26年度研究報告について】
 平成25年度より3年間の研究期間として再出発となったG班は、研究員の煩忙により平成26年度の班会議は以下のように少人数で4回行われました。それぞれ研究員の担当箇所の校正が行われましたが、統一に時間がかかり発刊が遅れました。
 研究課題は、前G班より引き継いだ僧侶用小冊子『天台宗の葬儀』を『天台宗報』平成27年1月号に同封し、全寺院に配布した。
 26年度の研究課題としては、研究員から提案された現場の布教ツールとして「年中行事」のリーフレット作成とされていましたが、僧侶用小冊子『天台宗の葬儀』作成作業の万全を期すために時間がかかり、年中行事リーフレット作成作業に入れませんでした。

  (神26年5月15日  於;大正大学  「天台宗の葬儀僧侶用冊子」の校正
    出席者:大澤亮湛、勝野隆広、霜村叡真、鈴木行賢、大塚善仁

  ∧神26年6月17日  於;大正大学 「天台宗の葬儀僧侶用冊子」の校正
    出席者:大澤亮湛、神達知純、大塚善仁

  J神26年11月14日 於;大正大学 「天台宗の葬儀僧侶用冊子」の校正
    出席者:大澤亮湛、勝野隆広、神達知純、霜村叡真、張堂興昭                オブザーバー渡辺明照

  な神27年3月9日   於;大正大学 
    出席者:大澤亮湛、勝野隆広、霜村叡真、大塚善仁、土屋慈恭、村上興匡
  
【平成27年度事業計画】
 前G班で研究課題とされた「葬儀の現代化」ついて、葬儀はそれぞれの地方において確立された次第で執り行われており、葬儀次第の統一は困難であるとされました。
 ついては現行の葬儀の中で、現代化の一様として遺族並びに参列者がともに読経できるような参加型の葬儀を提案することが必要と思われます。そのことから平成27年度は、葬儀の中の一部分でも、僧侶並びに遺族参列者がともに唱えることのできる方法を模索するべく『圓頓章』『般若心経』『念仏法話』『舎利礼文』『菩薩戒経』等、その内容と意味を載せたA4版サイズの冊子を数種類作成し、受付において配布できるものを研究していきます。
掘ァ峩誼追嫦峺Φ羹蟶話会」及び「現代における宗教の役割研究   会」(コルモス)への動き

・平成26年10月16日「第13回教団付置研究所懇話会・年次大会」
  テーマ「現代と宗教」 3研究所発表 (於真宗本廟 東本願寺)
   ・NCC宗教研究所・大本教学研鑽所・浄土宗総合研究所
  出席者 齊藤圓眞センター長・長崎誠人研究員
       西村智秀センター事務長・三浦密照センター書記・渡邉恵晃センター書記



・平成26年12月26〜27日
  第61回「現代における宗教の役割研究会」(コルモス)                     テーマ『倫理・道徳・宗教』(於ANAクラウンプラザホテル京都)出席者 村上興匡研究員
      

検ゥ札鵐拭漆該魂饋該妻鷙
【1班について】
 『新編天台宗の教義(一)』に続いて刊行予定の『新編天台宗の教義(二)』は、恵心僧都源信の教義へのアプローチも検討されており、意義深い。ただ、編纂作業が遅れ気味だという。担当者の多くが『天台学大辞典』の編纂にも携わっているから平行して行えないことは理解できる。それなら作業体制を見直し、必要なら人材を手当てして内容の検討と執筆を急ぎたい。『新編天台宗の教義(二)』と大辞典の制作行程表をつくり、作業の進行を管理するのも一案だろう。
  
【2班について】
 宗団の現状の問題点が浮き彫りにされるアンケート結果と思われる。「少子高齢化と寺院運営に関するアンケート」の結果を詳しく分析し、各部署、各寺院への周知を進めていることは評価したい。地方だけでなく都市部でも、檀家制度に頼った寺院運営が困難になっていくという分析結果は、各寺院の危機感を惹起しただろう。人口減少社会にあって、各地域で寺院が果たす役割は大きい。分析結果にもとづき、未来への処方箋を描けるよう、さらに個々の寺院に明記提言する必要性もあると思われる。
 自死問題への対応を示した冊子『「きくこと」と「つなぐこと」』の刊行は、仏教が社会的役割を果たしていくうえで重要な達成といえる。各寺院がうまく活用し、自死予防と自死遺族のケアにつなげていくことが肝要である。実際に自死問題と直面した僧侶がどう対応したかを集約し、各寺院がその情報を共有する仕組みをつくれば、よりよい効果が期待できると思う。
 エンディングノートの作成も社会的意味が大きい。高く評価したい。介護、終末期医療、葬送、墓のあり方といった記載項目だけでなく、「死への準備」を心の内面から進め得るコンテンツが必要だろう。人生の記憶を整理し、様々な思い出を刻み、メッセージを伝え遺せるような内容を盛り込みたい。死生観という文脈から、天台宗の歴史や教義を織り込んでいく仕立ても検討していただきたい。

【3班について】
 発足当初の時代的必要性によって作られた班で何を求められているのかの問題より何が出来るかの議論によって進められてきたように思われる。3班の重要性は今も変わりないと思われるが班内の再考を期待している。スマートフォンアプリ「寺旅コンシェルジェ 慈覚大師円仁」の機能拡充は、情報発信力の強化につながる取り組みである。来年、大遠忌を迎える恵心僧都源信についても、アプリの企画を進めてもらいたい。公式HPの刷新も急がれる。今後、さらなる増加が見込まれる外国人観光客をも吸引し得るコンテンツを考えたい。

【4班について】
 教師研修会が好評という。講義内容が概ね充実しているということだろう。効果が期待される。講師の質を高め、内容のさらなる向上に努めていただきたい。次代をにらんで指導者の養成も促進したい。併せて寺院後継者の育成も大切である。宗内の若年層(小学生・中学生・高校生)への研修プログラムの検討をしてはいかがか。

【プロジェクトチームEについて】
 「比叡のこころ」講座は毎回満員の盛況だった。仏教(天台宗)を知っていただく機会とされていることに意義がある。「比叡山の行」というテーマ設定もよく、成果を挙げたといえる。内容を収録した冊子も刊行される運びである。一連の取り組みを高く評価したい。現代社会が抱えるこころの問題は深く、重い。今後はいじめ、虐待、自死など社会問題も幅広く取り上げていただきたい。また、高野山真言宗東京別院の講演会など他宗で行っている講座を参考にしても良いと思われる。

【プロジェクトチームGについて】
 檀信徒用の葬儀リーフレットにつづき、僧侶用の解説冊子が刊行された。葬儀の本質を僧侶自身が再確認するためにも、意義深い成果といえる。引きつづき、宗教行事のリーフレットも作成する計画だったが、手をつけられなかったのは残念である。チームは葬儀の現代化をめぐる研究に立ち戻りたいという。それなら宗当局がリーフレットの計画を継続することが必要ではないか。

.センター長審査会総評
【1班について】
 『新編 天台宗の教義(二)』制作に関して、来年に一千年御遠忌を迎える恵心僧都源信の教学を検討課題とするのは、まことに時宜に適った意義深い試みであると評価したい。担当者の多くが『天台学大辞典』の編纂作業と教師研修会の講師として関わっていることから、作業が進展しないのは理解できる点もあるが、残念でもある。御遠忌を間近に控えているので、遠忌に間に合うよう早期の完成が望まれる。
 また、折角の労作である『新編 天台宗の教義(一)』の活用方法、読者の意見・感想などの集約も引き続き行ってほしい。

【2班について】
 「少子高齢化と寺院運営に関するアンケート」の結果の精細な分析の結果を、各所への周知を進めていることは高く評価される。今後、さらに分析を進め、その結果に基づいて各方面への提言を続けていくと、なお一層意義深い活動になると期待する。
 自死問題への対応を扱った小冊子『「きくこと」と「つなぐこと」』の作成刊行は、宗内にあって、その成果が高く評価された。
 新たに取り組む「エンディング・ノート」的な小冊子の作成は、今まさに社会から要望されている試みであろう。 経済界をはじめ、種々のサービス業界など、さまざまな業界が経済的利益をあげる一つの対象として、日本人口の30%弱を占める高齢者層を据えている現状にあって、仏教界からこうした取り組みを行うことには大きな意味があると思われるので大いに期待したい。

【3班について】
 審査員の評価に示されるように、この班は発足当初の時代的必要性によって作られた班であったことは事実であろう。しかしながら模索をしながら続けている活動は、現在も一定の成果を挙げている。スマートフォンアプリ「寺旅コンシェルジェ 慈覚大師円仁」などは注目を集めた成果であり、その機能拡充はさらなる情報発信の強化につながると思われる。第3班が視野に入れている恵心僧都のアプリの開発企画も、来年が御遠忌であるところから必要な作業であり、当局の理解・協力を要望するものである。

【4班について】
 今年度の教師研修会も多くの受講者が会場を埋めたとのことで、まことに有り難いことである。研修会講師の諸先生方のご尽力に感謝する次第である。この研修会は、一宗僧侶の資質の向上に資することねらいとしているが、すでに成果が各方面に出始めており、研修会が非常によく機能していると感じる。講師の資質の向上と、新たな講師の養成を視野に入れつつ、さらなる研修会の充実に期待するものである。

【プロジェクトチームEについて】
 非常にねらいのいいテーマのもとでの講演会であり、毎回多くの聴講者を迎え、半ば定期会員のような受講者もいると聞いている。エネルギッシュな二人の研究員の取り組みには深く感謝するものである。この京都の中心街で開催される講演会によって、天台および比叡山仏教が、さらに人々の身近なものと感じられるように継続していっていただきたい。

【プロジェクトチームGについて】
 反響をよんだ檀信徒用の葬儀リーフレットは、各寺院からの要望が多く再版された。これに続く僧侶用の解説冊子が刊行されたが、時間を費やしたとはいえ、これも宗内で評判を呼んでいる貴重な労作である。葬儀にあたる僧侶自身の再確認用の冊子として必須の書といえよう。引き続き宗教行事のリーフレットのシリーズ化を順次進めるとのことで期待される。
 今後は再び葬儀の現代化のテーマに立ち戻り、遺族・会葬者参加型の葬儀・法要のあり方の研究および提案を推進していく方針であるとのことに期待したい。

【全体総括】
 一宗は、第二期祖師鑽仰大法会の段階に入った。そうした中にあって、総合研究センターは社会に対する情報発信という大切な役割を担っていることを再確認する必要がある。また、基本的教学の知識、社会との関わり方、法儀・法要、資料や情報の提供などを一宗の教師に提供し、その活動を補助していくための研究を引き続き継続していくことが望まれる。


此ヌ斉への展望

 総合研究センターの各班は、それぞれが孜々として研究を続け、平成26年度も一定の成果をあげた。
 宗内に向けては、アンケート調査「少子高齢化と寺院運営に関するアンケート」の分析結果の中間報告が「天台宗報」に掲載されたほか、中央布教師研修会の場にて各地区毎の状況報告がなされ、全国所長会の場にても分析報告が行われるなど積極的な活動が目立った。さらに自死問題に関する『「聞くこと」と「つなぐこと」ー自死問題に直面した時の基本的な対応ー』の刊行は、一宗の注目を集めた。研修制度の教師研修会は毎回多くの受講者を集めて順調な開催が続けられ、着実な成果をあげている。そして待たれていた「天台宗の葬儀」の僧侶用の冊子が発刊されて好評を博した。ただ、「新編 天台の教義(二)」の刊行の遅れは懸念されるところである。
 宗外に向けては、「寺旅コンシェルジュー慈覚大師円仁ー」に追加寺院データが盛られた。また公開講座「比叡のこころ」は毎回多くの聴講者を集め、天台と一般社会とを繋ぐ役割を着実に果たしていることはまことに心強い。
 とはいえ、現代の激変する社会情勢の中にあって、その変化に対応して精神界を先導するという天台宗徒の責務を全うすることは並大抵のことではない。ここに今一度、浄仏国土建設という宗祖大師の本願を体して、変容する人心に対応しつつ、さまざまな課題に取り組んでいくことが当研究センターに課された任務であろうと覚悟を新たにするものである。
 既設の4班に併せて、宗門の要望に応えてプロジェクトチームが組まれ、具体的に研究が継続されていることは、必ずや宗徒各位はもとより、社会からの輿望に添え得るものと信じ、さらなる研究の進展を期するものである。
 引き続き、各位による一層のご支援を切に望む次第である。
  この記事を PDF フォーマットで見る 記事を印刷する 記事をメールで送信

ページ移動
良く読まれた記事 2016年 展 望 と 事 業 計 画 2014年 展 望 と 事 業 計 画 次の記事
〒520-0113 滋賀県大津市坂本四丁目6番2号 天台宗総合研究センター
Powered by XOOPS 2.0.16a © 2001-2003 The XOOPS Project

I Love U All ! PetitOOps chatnoir